唐揚げにレモンかけたことある方は全員正座して読んでください
私はたけのこ派。
お菓子も本物もそう。たけのこの方が絶対に美味しいと思う。
あなたの風邪はどこから?
私は鼻から。
…………鼻からって何色でしたっけ。
ゆうとりますけどね。
(ゆうとりますけどね。って書いてあるのをみんな違和感なく読めるんだろうか?)
早速本題、唐揚げレモンかけるかけない戦争について
唐揚げについてるレモン、かける?かけない?ってそれなりに議題に上がりやすいじゃないですか。貴方はどうですか?かける?かけない?どっちでもいい?
この話になると、私の体感では40%くらいの確率でかけない派の人がいるんですよ。数字はテキトーです、ただ半分よりは少ないなと思って40%にしました。数字には言及しないでください(マジレスに怯えてる)。かけない派の人たちは、カリカリのままで食べたいからとか、わざわざレモンの味はいらないからとか、大体はそんな理由でしょうか。
しかし、どうでしょう?
私の周りでは不思議なことに、複数人で居酒屋に行って真ん中に唐揚げが運ばれてきた時、大抵はこんな流れになるんですよ。
「レモンかけちゃっていい?」
「「「いいよー」」」
(ジュ〜〜〜〜)
あれ?結構ね、結構いるはずなんですよ。レモンかけない派。なのに大抵この流れになる。誰も「あ、私はちょっと」って言わない。いや、言えない。というか、言わせない空気だよね。そして躊躇なくかけられるレモン・・・・・。
ちょっと待ってくれ。
ここで勇気ある私が、声をあげさせてもらおう。
ねぇ、
あなたはレモンかけの達人か何かなのですか?
と。
ちょっと待てと言いたい理由がちゃんとあるから聞いてください
100歩譲って唐揚げにレモンをかけること自体は許すとしましょう。でね、レモンをかけるにしても、どれくらい絞ってかけるかって人それぞれじゃないですか?サッとかけて終わりの人もいれば、もうこの物体からは液状のものなんて一切出ないぞ…!となるまで力一杯絞って指を震わせてすごい必死でかける人もいる。
そこで問いたいわけです。
「本当にそれが適量、つまり適した量だと思ってかけているのか?」と。
アンサーを聞く前に「No」であることは自明です。何故なら皆さん、目の前に出てきた唐揚げの味を知らないままにかけているからです。誰も味見してからかけるひとなんていないでしょう。この唐揚げにはこれくらいのレモンをかけるとさらに美味しくなるな、とか誰も考えていないでしょうね。私はその、レモンかける派の方々の、思考停止してる感じが、許せないのです。(おうおう、言い方が乱暴になってきたぞぅ。)
いいですか、どんなに安い居酒屋にも、恐らく料理ごとにレシピは存在します。料理人でない、昼間は大学生をしているアルバイト店員が作ってようとなんだろうと、誰かが「これならお客さんに出せる」と考えたレシピ通りに唐揚げは作られるので、運ばれてきた唐揚げはそのお店が決めた味に大体はなってるはずです。つまりそのお店にとっての“美味しい”が実現している(はずの)唐揚げなのです。
しかし、レモンの有無・量、謂わば最後の仕上げは、客に委ねられます。レモンはよく「適量」と表されるもので、『かけても美味しいしかけなくても美味しいよ、量は好きに自分で調整してね』の存在なんですね。そうですよね。酸味というものはもちろん、味を決める上ですごく大事な要因ですよね。そうですよね。『どんな量をかけても万人にとって美味しいからテキトーにかけちゃってネ』ではありませんよね。そうですよねぇ???
しかしここで、そんな意図はお構いなしに仕切りたがりの人や女子力を見せつけようとする人によってジュ〜〜〜〜とかけられるレモン………。
ああああ待ってくれお願いだやめてくれーーー!!
お前の「適量」と俺の「適量」は違うんだよーーー!!
というかそもそも、多分かけてる人はそれが「適量」だと思ってかけてないよね!?テキトーだよね!?!?!?せっかくのお店の味である唐揚げ、そのレモンのかけ方で台無しにしてるかもって考えたことありますか??????ないですね!?!?!?レモンを率先して手に取るくせにそしてレモンをかけるくせに全然レモンのこと考えてないよねアナタ?!?!?!?!
(深呼吸)
私はご覧の通りレモンかけない派ですが、レモンが嫌いなわけではありません。「お、ここの唐揚げはレモンかけた方が良さそう」「お、今日はレモンをかけたい気分だぞ」と思うときもあるわけです。でもそれは「唐揚げをより美味しく食べるように」かけたいのです。
テキトーにジュ〜〜〜〜とかけられたレモン、かける人によって量は違うし、さらにどの唐揚げを取るかによって全然かかってないのもあれば、いっぱいかかってるのもあったりして。
つまりです、許せないのは「唐揚げにレモンをかけること」ではなく、「勝手にテキトーにレモンをかけられること」なのです。
「レモンかけない派」というより、「てめぇの裁量でかけないで派」なのです。
ジュ〜〜〜〜(そしてカッピカピになるレモンの残骸)の現場を目の当たりにするといつもこう思います。うん?なんだ?これは博打か?「う〜〜んこの唐揚げはきっと適量かかってる!」とか賭けて取ればいいのか?????「あ〜〜、食べてみたら酸っぱすぎるわ!ガハハ!こりゃ惨敗だな!次はこの唐揚げに賭けるぞ!おいしい唐揚げを探すのも楽しいもんだな!ガハハハ!!!」とか言っときゃいいのか???????
………………嫌われます。
ええ、解ってます、嫌われるんですこんな事言ったら。もう読者の皆様の心が2万マイル離れていることも私は知っています。たどり着くはそう、音も何もない海底なのです。(何言ってんだホント)
だいたい、唐揚げが運ばれてくるたびにこんなこと考えていたら疲れてしまいます。
だから唐揚げが視界に入ったら心を無にして自衛をするのです。そうやって自分を保つのです。レモン?そんなものには普段は動じません。あ、レモンかけるのね、別にどうぞお好きに、ってなります。ていうか飲み会の場で出されるような唐揚げにこんなに美味しさ追求してる人いなくない?レモンかけてもかけなくてもどっちでもよくない?自分でも今若干引いてるんだけど。まぁとりあえず今は心を奮い立たせて書いているので許してください。アッ、ほら待って嫌わないで。本当はここまで考えてないから。………………………。手遅れ、か………。
あゝ……、私はただ美味しく唐揚げを食べたいだけなのに、なんて世界は不条理なんだ……。
しかし嫌われたくはありません。
そして唐揚げの美味しさも諦めたくはありません。
だから私は提案します。
かける派もかけない派も、みんなが笑顔になれる食卓を目指して。
どうすればレモン戦争は終わるのか?
すごく簡単な話ですよこんなの。
各々で掛ければ良いのです。セルフにしようよ。目指せ、セルフレモン時代の到来!
だって餃子のタレだって自分で作るし、天ぷらの塩だって自分でつけたいだけつけるのに、なんでレモンがセルフじゃないんだよ。刺身に勝手に醤油かけられたら誰だってびっくりするでしょうよ。
レモンもセルフにしましょう。かけたい人はかけたいだけかければいいし、かけたくない人はノータッチでカリッと食べて終わり。平和。ベリーピースフルな世界の出来上がり〜〜。
といっても、お皿の上にカットされたレモンが乗ってきたら、きっと今までと同じ会話がなされるでしょう。かけちゃっていい?星人はどこにでもいるのです。もはやこの星人を更生させるのは不可能に近いと思えます。というかこの星人だってよかれと思ってやってるわけであって、誰が悪いと言うこともなく、強いて言うならこの流れを習慣化させた日本という国が悪いのです。今こそこの習慣に真っ向から向き合っていこうではないの。
な・の・で・・・・・!
私の提案は続く。
そう、お皿にカットレモンを1つ乗っけて運ばれてくるスタイルをやめよう。
新たな時代を、作るんだ、私の手で。
案1:レモン汁をお好みで
机の端に、備え付けで醤油や七味、無限もやしナムルを置いてあるお店、よくあるじゃないですか(あの無限もやしナムル美味しいんだよなぁ)。そのノリで、レモン汁を置いておけばいいんじゃないでしょうか?醤油、かけちゃっていい?ってやらないでしょ、個々人で好きなようにお皿に出したりかけたりするじゃないですか。レモンもその要領にしましょうよ。レモン汁を回す時代にしましょう。
カットレモンは鮮度がある程度大事になってくるので、机の上に備え付けにするのは良くないかなと思ったのでレモン汁を提案しました。冷蔵保存が良さそうですが、常温でも1週間程度保つらしいです。
各机に置いておくのが高コストなら、料理を運んだ時だけ一緒についてくる感じでどうですか?よくあるじゃないですか、ナポリタン頼んだ時に「お好みでどうぞ」とか言われてハバネロを机に置かれるみたいなやつ。お店によってはいい頃合いで回収したりもするんですよね、そんな感じでどうですか、レモン汁。
こだわりを持つお店なら、自家製レモン汁を作っちゃったりして、差もつけられそうです。使われるかどうかもわからずに皿の淵に置いているカットレモンが無駄になるよりもいいんじゃない?
案2:カットレモン別注文スタイル
でもやっぱり案1だとね、コストがかかりすぎるかもしれません。金銭的な意味でも1週間しか保たないものを各机に買って置くのはかなりのハイコストですし、そもそも常温でずっと置いておくのは何かと不安です。ハバネロ的な立ち位置にするにしても店員さんの労力がよりかかるようになってしまいますから。
そこで提唱したい案2。それはカットレモンを別で注文するスタイルです。
つまりこんなやーーーつ。
「小エビのアヒージョ下さい。」
「バゲッドはおつけしますか?」
「あ、みんなバゲット欲しい?………じゃあ人数分お願いします。」
「かしこまりました。」
みたいなやーーーつ!
レモンも必要分だけ頼んじゃうんですよ。どうですか。
するとどうなるかというと、
・レモンいらない過激派の分は頼まなくて良い(その分値段もかからず済むね!)
・レモンをてめぇの裁量でかけるな派の私は必要なら好きな量を自分でかければ良い
・レモンかける派は好きなだけかけてください
・以上のすべての派閥の人が、「お金がかかるレモン」を目の当たりにすることによって、自分の本当の属性はどれなのかを真剣に考えることになる
あーーー、平和。平和ですね。
小皿に盛られて別に出てくるカットレモンを想像しただけで思わず笑みが溢れますね。
最後のやつだけちょっと私の「おい思考停止すんな"かける派"!」感が出ていますが、少しでも唐揚げ、そしてレモンについて真剣に考えてくださると嬉しいなと思います。
全国の居酒屋さん、ぜひご検討ください。よろしくお願いします!
…………という話をね、この前初めて友達にしたんですよ。
そしたらその友達がこう言ってきたんです。
友達「いいじゃ〜ん、レモンかけたら酸味でエネルギー打ち消されるからカロリーゼロだよ〜。」
それを聞いた私「マジ?思う存分かけてください!!!!!!!!!!!」