ぼやきたくもなる世の中

〜秩序のない現代にドロップキック〜

恋愛

遠いと思っていたのは、わたしだけだった

「ねぇ、ちょっとベランダに出てみてよ」 まさかと思った。 「え、なんで?」 「いいからいいから」 という会話をして、恐る恐るカーテンを開ける。反射する部屋の光の奥に見える空は今日も雲に覆われていてどんよりと暗く、微かに滲む月明かりは天に囚われ…

恋をして、愛されていた話。

○○にとって、私は絶対に特別だったと思う。 絶対、という言葉は好ましくないとわかっていて、敢えてこう表現する。 絶対に、特別だった。 半分以上は憧れだった。○○は、社会的な立場上、まさか好きになるとは思ってもいなかった相手だったからだ。 -1- 気が…

好きなタイプは?という問いへの最適解を見つけよう

たまには恋バナでもしておこうじゃないか。へへ。 「好きな異性のタイプは?」 さて、私はこの質問が大の苦手だ。 大体、人をタイプ分けすることが好きじゃない。 今までの彼氏や好きになった人の共通項を見つけようにも、「優しい」とか「話が面白い」とか…